看護の授業を見てみよう!~移動・移送の援助編~
こんにちは。看護学科1年生です🌷
今日は、日常生活援助技術Ⅰ「移送・移動」の授業の様子をお伝えします。
私たち看護師は、病気や障害によって自分で移動することができない患者さんに対して、安全に、安楽に移動できるように援助します。
そのためには、人体の構造や機能を力学的な視点からとらえて、無理・無駄のない看護師の動作を学ぶこと、人間工学的原理に基づいた安楽な体位の工夫が必要となります。
教員のデモンストレーションで注意点を確認した後、学生が患者役、看護師役となり移動・移送の援助を実施します。
今回は、スライディングボードを使用しました。
握り手が付いた板状の器具で、この上で患者さんをスライドさせたり、ボードごとスライドさせることが可能です。
転落防止のために必ずストッパーをかけること、ベッドとストレッチャーの段差ができないように高さを調整します。
移動させるときは、両足を前後に開いて支持基底面を広くすると、小さい力で作業できるので、腰痛を予防することができます。
患者体験を通して学生からは、
「説明があってからの移動だと、安心することができた。」
「なかなか自分の身体が動かなかったので、看護師役の人に悪いなと感じた。患者さんがそう思わないようにしないといけないかなと思った。」
「患者役でストレッチャーに乗っているときは、天井しかみえず不安だった。」
「方向転換するときは、めまいがしそうだった。」
「身体に痛みがあるとき、めまいや吐き気があるときなど、具合の悪い時に移動しなくてはならないことを思うと、患者さんが不快に感じないように配慮しながら実施しなくてはいけないと思った。」
などの感想が聞かれました。
看護師役の学生からは、
「移乗するときは、2人でタイミングを合わせて行うとスムーズにできた。」
「自分たちのタイミング合わせすることに気を取られて、患者に説明できていなかった。」
「移送時、足側からなのか、頭側からなのか、迷ってしまい、原理原則が身についていなかった。」
などの気づきがありました💡
患者さんを安全に移乗・移送できるように、そして安心感を持っていただけるように、技術練習に取り組んでいきます。
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